｜伝説と奇跡｜

奇跡について話すと、慈諴宮の主任委員の江運永さんは、このような出来事を個人的に言及することを好まないと述べています。なぜなら、これらの不思議な出来事はすべて、個人がどのように解釈するかです。しかし、江運永さんは2022年の農暦1月12日に南部で神に祈る際に経験した出来事を共有しました。

神将のメンバーの中には、以前心臓カテーテル手術を受け、体内にステントを入れた人がいました。彼は任務を完了した後、突然体調が悪化し、その場で病院に電話をかけ、医療スタッフがすぐに駆けつけて救命措置を行いましたが、救命措置の間は何の反応もありませんでした。そこで江運永さんは他の人の提案を聞き、媽祖に祈りを捧げるために三本の香をたいたところ、香を香炉にさした直後、わずか三秒足らずで心拍を確認する装置が音を立て、神将のメンバーは一命を取り戻しました。病院に到着する前まで、神将のメンバーは長い間OHCA（院外心肺停止）の状態でしたが、その後、ICUで2週間過ごした後に退院しました。これは本当に奇跡なのか？江運永さんは皆さんに一考の余地があると述べています。

（慈諴宮主委　江運永さん）

慈諴宮の委員の一人である漢方薬局の店主、許銘鴻さんは、媽祖を寺に招くためのあるイベントで、40人以上の僧侶が一日中読経をしたと言います。そして、華厳経のお経を108回唱えている間に、信者を含む多くの人々が蓮花が現れるのを目撃しました。建築的な視点から見ると、蓮花の前に木板が設置されていましたが、太陽光が後ろにあったので、蓮花が太陽光の反射ではないことが確認されました。しかし、多くの人々が木板の前に蓮花が現れるのを目撃し、その場面を写真で証明しています。

（許聚茂薬局店主　許鴻銘さん）

｜都市伝説｜

ある都市では、かつても今も、いくつかの都市伝説が伝えられています。王德利町長は、「いわゆる『外双渓事件』や多くの幽霊話の『自強隧道（台北市のトンネル）』多は、実際には洪水や交通事故が起こった後、子供たちを危険な場所や急流に近づけさせないよう警告するための恐ろしい話が広まっている」と述べました。なぜなら、以前は今ほど整備されていなかったため、山で雨が降ると川の水位が急激に上昇することがありました。そして、トンネルでは、かつては自転車と自動車が分かれていなかったため、交通事故が起こりやすかったですが、自転車レーンと車道ができたことと速度違反の監視カメラの追加により、現在は交通事故の発生率が大幅に減少しています。」

（台北市士林区福中里　王德利町長）

士林区の都市伝説について話すと、小黑先生は以前の自強隧道（台北市のトンネル）がとても不気味だったと言います。高校時代、学期初めにトンネル内での不幸なニュースや身近な同級生の家族がトンネルで事故に遭ったとも聞きました。学校の先生は特に生徒たちがトンネルに近づくのを禁止することはしませんでしたが、自身の安全に注意するよう言われました。また、小黑先生は新しいバイクレーンや速度計が設置された後はどうなったかはわかりませんが、現在、トンネルの交通事情は非常に改善されました。

（北投区　小黑先生）

｜外双溪七仙女事件｜

外双溪七仙女事件について語る際、秦照芬執行長は、大学時代に景美女子高校の同級生でもあった被害者がいたと語り、当時の状況を振り返ります。試験最終日の当日、先生が高校3年生たちを連れてバーベキューに行きました。しかし、石門ダムが突如として放流を始め、それが事前に告げられなかったため、外双溪の下流にいた15名の女子生徒が逃げ遅れ、残念ながら亡くなりました。秦執行長の同級生は、バーベキューの後片付けを一時的に怠り、他の場所にいたため、幸いなことに災難を逃れました。しかし、この事件は彼女の一生のトラウマとなりました。

（錢穆故居　秦照芬執行長）

楊奕屏先生は達人女子高校に在籍時、当時有名だった外双溪事件が発生しました。この事故の当事者である楊先生は、悲劇が起こった時の光景が今でもはっきりと脳裏に残っており、忘れることができません。誰もが想像できなかったこの事件は、試験最終日に景美女子高校の同級生たちと夏のバーベキュー会を楽しむはずが、人為的なミスにより、急増した川の水が一瞬にして15人の若い命を奪いました。幸いにも洪水に巻き込まれなかった楊先生は、裸足で、あわてふためきながら家に戻りました。楊先生の両親も、緊急の放送を聞いてすぐに帰宅し、幸いにも最終的に家族が再会することができました。

また、この事件がきっかけで、当時景美女子高校は当時、東呉大学キャンパスの一部を一時的な仮の遺体安置所として使用しました。その後トイレに改築されましたが、そこで話し声が聞こえたので、ふり向いたが人影が見えないという奇妙な現象が度々報告されました。景美女子高校だけでなく、外双溪近くで救助活動を行っていた軍のキャンプでも、軍人が七仙女を見た夢を見て悪夢にうなされる事件が報告されたこともありました。

以前は士林区の各所にこのような多くの都市伝説がありましたが、近年の大規模開発により、24時間営業のコンビニや大手チェーン店が進出し、明るい灯りが絶えず灯り続ける中、路地裏の神秘的な雰囲気が失われ、ティータイムや夕食後の怪談話もなくなりました。

今後、新光病院の拡張やモノレール路線の建設及び主要道路沿いにおける新しい建設プロジェクトが次々と完成するにつれ、さまざまな怪談話は消え去り、士林にかつて蒋介石時代に課されたさまざまな制限も解消され、未来の新世代に向けて発展していくでしょう。

（東吳大学 日本語文学科 楊奕屏先生）

｜自強隧道 台北市のトンネル｜

「町長は、士林の怪談や都市伝説を聞いたことがありますか？」この質問をした後、邱邱田町長は最初に「それについてはあまりないですね。」と答えました。しかし町長は私たちに他にも多くの物語を共有しました。

例えば、県外の人々にとっても有名な自強隧道の話です。町長は、子供の頃にトンネルが掘削されている時期に通ったことがありました。当時は機械で掘削するのではなく、爆弾を使用し爆破してから人手でゆっくりと掘削していました。爆弾を使った時、時折近くの家の窓ガラスが割れるほどの衝撃が起きたこともありました。

「中に石が多すぎるので爆弾で爆破すると、逃げ遅れる人は圧死することがあった。」と町長は言いました。また、町長は私たちにこっそりと教えてくれましたが、学校の外、つまり今の中影文化城の向かいの豪邸地区から小道を上がると、実際には廃墟があります。町長によると、その家は元々一般的な住宅で、主人が亡くなった後、祭壇の位牌が家の中に放置され、誰もこのことを気に留めなかったのです。後になると、家は崩れて蜘蛛の巣がはりめぐらされ、誰も近づかなくなりました。誰かが侵入すると出口が見つからなくなり、出れなくなると言われているため、掘削機を使おうと試すが機械が故障するということがありました。「だから地元には奇妙なものがたくさんありますよ。」と町長は最後に笑って言いました。

（台北市士林区福志里　邱邱田町長）

｜芝山岩石馬伝説｜

伝説によれば、芝山岩が最初に開拓された時、開漳聖王の乗り物として作られた石馬は、時折農民の稲を食べることがあり、とうとう農民は耐えかねて、童貞の黒い犬の血を使って石馬を壊しました。それ以来、石馬が稲を盗んで食べる伝説を聞かなくなりました。

（台北市士林区舊佳里　陳明松町長）

｜石牌の怪談話｜

神農宮の簡先生は、士林と隣接する石牌は生命共同体であると言及しました。両地域の住民の生活は密接に関係しており、それ故に北投区石牌区の怪談話があります。

おそらく事件は清代または日本統治時代に起こったことで石牌駅近くにあった裕福な家庭が、強盗に襲われ、残忍に殺害されました。ただ幸いにも一人の娘だけが生き残りましたが、一人で生きることを望まず、自殺する前に故人の遺灰を家の田んぼに撒き、祭りや行事の際に彼らを祭ることを条件として家の財産を受け継ぐ人に命じました。後に、この約束を守って祭りを行った者は、作物が豊富に実りました。また、収穫時には亡くなった家族が手伝いに来ることがありました。例えば浴室のシャワーの音が隣の空き部屋から聞こえるなど、彼らの霊がその場所をから離れていないことを示唆します。

しかしながら、後にその家を引き継いだ者が年中行事での祭りを怠ったところ、生活が不安定になり始めました。たとえその人たちが引っ越しても、亡くなった家族が新しい家についてきたのです。なのでその後、引っ越しの際に道士を呼んで儀式を行いましたが、儀式中に急いで新居を出て、その冤魂が彼を見つけないようにしましたが、効果はさほどありませんでした。後に、その土地が再開発されるという話がありましたが、解体作業中に重機が度々故障したり、工事作業員がその家で眠っている間に、突如落下する煉瓦や梁によって怪我をする寸前だったため、建設会社の社長は、その霊と交渉を行い、最終的には小さな祠を建てることを約束しました。これにより家の解体作業がスムーズに行われました。以後、石牌の人々の中には、雨の日にその小さな祠の前を通ると、その家族が中にいるのが見えると言う者もいましたが、その祠の場所は依然として謎のままです。

（神農宮祭祀主任　簡有慶先生）